【ETH】イーサリアムの特徴と将来性|価格とチャート
仮想通貨イーサリアムとは
イーサリアムとは、2015年に生み出された仮想通貨です。イーサリアムは現在のインターネットに変わる技術だと創設者のビタリックブテリンは話しています。19歳でイーサリアムを作ったブテリン氏は幼いころから経済学に興味をもち、プログラミングを習得していました。
イーサリアムを作ったブテリン氏は大学在学中にブロックチェーンの技術に惹かれ、週に30時間をブロックチェーン関連の開発に参画するようになっていました。そして大学を中退し、ブロックチェーンの開発に専念し、2013年にイーサリアムのホワイトペーパーを公開しました。
イーサリアムはスマートコントラクトという技術の実用性によって世間が注目し、ERC20という技術によってイーサリアムのブロックチェーン上に様々な仮想通貨が立ち上がっています。
通貨名(通貨単位):Ethereum(ETH)
通貨発行上限枚数:無制限
システム(アルゴリズム):Proof of Stake
公開日:2015年7月
公式サイト:https://www.ethereum.org/
ホワイトペーパー:https://github.com/ethereum/wiki/wiki/White-Paper
仮想通貨イーサリアムを購入する方法
イーサリアムを購入するにはどうすればよいのでしょうか。イーサリアム(ETH)はビットコインに次いで仮想通貨の時価総額ランキング2位を位置づけている仮想通貨です。
イーサリアムを取り扱っている取引所は78個あり、かなり多くの取引所で取り扱っています。また、イーサリアムは基軸通貨になっていることが多いため、イーサリアムと他の仮想通貨の組み合わせはかなりの数あります。
- Bitfinex
- OKEx
- Huobi
- Binance
- GDAX
- Kraken
- Bit-Z
- Bithumb
- Gemini
- Bitstamp
- Upbit
- Poloniex
- HitBTC
- EXX
- CoinEgg
- ZB.COM
- CoinBene
- Gate.io
- Coinone
- Bittrex
- YoBit
- Livecoin
- Lbank
- Qryptos
- Bibox
- Korbit
- Liqui
- WEX
- Kucoin
- Tidex
- Exmo
- Neraex
- BtcTrade.im
- BTC Markets
- OEX
- Exrates
- CEX.IO
- Bancor Network
- C2CX
- QuadrigaCX
- COSS
- TOPBTC
- RightBTC
- BTCTurk
- Octaex
- bitFlyer
- OOOBTC
- Fatbtc
- Quoine
- BigONE
- IDEX
- BX Thailand
- Independent Reserve
- xBTCe
- BCEX
- Bitcoin Indonesia
- OTCBTC
- ChaoEX
- MBAex
- DSX
- Mercatox
そのほかには、AIlcoin、Cryptopia、Bitso、Coinsquare、Bitbank、OasisDEX、Zaif、Coinroom、Vebitcoin、Ethfinex、The Rock Trading、Zebpay、Coinnest、Koinex、BitBay、GOPAX、Cryptonexなどがあり、イーサリアムは取り扱っている取引所が多い仮想通貨です。ここにはのっていませんが、日本の取引所のGMOコインも取り扱っています。
しかも、イーサリアムは仮想通貨内での基軸通貨に選ばれるため、イーサリアムをもっておくことで色々な仮想通貨と取引できます。イーアリアムは今流行りのICOトークンとの交換もできることが多いです。
仮想通貨イーサリアムの価格とチャート
イーサリアムの価格の推移をチャートで見てみると、2017年の11月下旬までは今の規模で見ると横ばいでした。11月の下旬に入り、価格が上がると1月の上旬まで上がり続けました。そのあとは下落が続いています。
イーサリアムは2016年の1月はまだ1ETH=331円ほどでしたが、2017年には1ETH=1200円ほどに上昇、2018年の1月には1ETH=120000円ほどに上昇しました。
仮想通貨イーサリアムの特徴
イーサリアムという仮想通貨はビタリック・ブテリン氏によって開発され、仮想通貨の時価総額ランキングで2位という高い位置づけにいます。では、イーサリアムの特徴はどこにあるのでしょうか。イーサリアムの特徴について理解した上でイーサリアムを購入できるようにしましょう。
コンセンサスアルゴリズム:PoS(プルーフオブステーク)に移行
イーサリアムはコンセンサスアルゴリズムにPoS(プルーフオブステーク)というアルゴリズムの導入を始めています。以前はEthashというアルゴリズムを採用していました。
元々のイーサリアムのアルゴリズムであるEthashはPoWに分類され、ASIC耐性のあるアルゴリズムです。ASICとは、計算処理に特化したマシンです。ビットコインもPoW(SHA256)というアルゴリズムを採用しているのですが、ASICが出現したことによってASICを持っているか持っていないかでマイニングが成功する確率が大幅に変わってしまいました。
ASICを使ってマイニングする人に有利なものになるだけでなく、PoWは消費電力が並外れています。2017年のマイニングの電気消費量だけで、世界の0.5%ほどの電力を消費してしまっているというニュースも出ました。
イーサリアムがもともと採用しているアルゴリズムであるEthashはASIC耐性があるとはいえ、消費電力がかなり大きなものになってしまっており、環境的な問題を起こしている1つの要因になっていました。そこでPoWの消費電力の問題を解決したのがイーサリアムが採用しようとしているPoSというアルゴリズムです。
ビットコインのPoWとイーサリアムのPoSの違いは、報酬を受け取れる条件です。PoWは一番早く暗号を見つけた人が報酬を受け取れるのに対して、PoSは多く仮想通貨(イーサリアム)を保有している人が多く報酬をもらえます。
言い換えると、ビットコインが採用しているPoWが砂場の中にあるごまを見つけ出す中で最初に見つけた人が報酬をもらえるのに対し、イーサリアムが採用するPoSは資本主義のような仕組みであり、お金を多く持っている人がさらに多くのお金を巻き込んで増やしていけるという仕組みに似ています。
スマートコントラクト
イーサリアムはスマートコントラクトという機能が最も大きな特徴です。スマートコントラクトは取引の内容や契約をブロックチェーン上に管理する技術です。スマートコントラクトによって、第三者が取引に必要なくなります。
今までは取引の公正さを保ち、売り手と買い手のどちらかに不満が残らないように第三者が取引に介入することが普通でした。しかし、イーサリアムの特徴であるスマートコントラクトがある世界では仲介者を必要とせずに取引ができます。
ブロックチェーンの非可逆性という性質を生かし、改ざんできない状態で取引内容を管理することができるようになります。スマートコントラクトの機能はよく自動販売機に例えられます。自動販売機は町中にありますが、第三者を介在させずに飲み物を購入できます。
自動販売機は主に飲み物の取引において第三者の仲介を必要としていませんが、スマートコントラクトのある世界では高価なものの取引も第三者の仲介を取り除くことができます。
自動販売機的な使い方以外でも、スマートコントラクトはどんどん実用化に向けて動いています。例えば、弁護士ドットコムという会社は「クラウドサイン」という弁護士の業務フローを改善するためのサービスの過程にスマートコントラクトを用いてユーザーの情報を管理することができます。カーシェアリングではスマートコントラクトの誕生によって管理費用が少なくし、より安価なサービスを提供することができます。
しかしイーサリアムのスマートコントラクトはSolidityという独自のプログラミング言語を使って書かれているため、イーサリアムでスマートコントラクトを書くためにはSolidityを習得しなければいけません。
Liskという仮想通貨のスマートコントラクトではJavascriptという一般的に広く使われているプログラミング言語を使用しているため、使いやすさの面でイーサリアムは多少心配の声が上がっています。
ビットコインとイーサリアムの違い
ビットコインとイーサリアムの違いは思想、コンセンサスアルゴリズム、などかなり違います。イーサリアムとビットコインの違いを見てみましょう。
まず思想についてですが、ビットコインは通貨としての機能を求めるのに対してイーサリアムはインターネットに代替するものとしての位置づけであるとビタリック・ブテリン氏は述べています。
現在はビットコインもイーサリアムも投機目的で購入されることが多いため、思想の部分はあまり触れられませんが、ビットコインは通貨でありイーサリアムはインターネットに代替するものであるとそれぞれの発案者が述べています。
コンセンサスアルゴリズムに関しては先ほども言いましたが、ビットコインはPoW(プルーフオブワーク)というアルゴリズムに対し、イーサリアムはPoS(プルーフオブステーク)というアルゴリズムを使用しています。イーサリアムがPoSを採用している理由は先ほども述べたように、消費電力の問題を解決するためだと考えられます。
ビットコインとイーサリアムは体制も違います。ビットコインは初期から開発を続けているビットコイン・コア派とマイナーの投票によってその後が決まる体制をとっています。そのため、意見が分裂し、権力が集まったようなものになってしましまいます。
一方、イーサリアムはビタリック・ブテリン氏が中心とした開発メンバーを中心に構成されています。ビットコインよりもイーサリアムの方が中央集権的であると言えます。その傾向はイーサリアムとイーサリアムクラシックの分裂を見るとわかります。
イーサリアムクラシックとの違い
イーサリアム(ETH)とイーサリアムクラシック(ETC)は名前が似ているため勘違いされがちですが、 全く別物です。イーサリアムクラシックはある事件がきっかけでイーサリアムにからハードフォークした仮想通貨です。
イーサリアムクラシックが誕生するきっかけになったのはThe DAO事件という事件です。The DAO事件はDAO事件と呼ばれ、イーサリアムの最大規模の事件でした。The DAOはプロジェクトの名前であり、当時としてはまだ成功例が少ないICOでした。
The DAOはDAOトークンという仮想通貨を発行し、イーサリアムと交換するような形でDAOトークンを購入できるようになっていました。The DAOは分散型のベンチャーキャピタル(ベンチャー企業へ投資する機関)のような形でした。結果的に150億円以上の金額が集まり、規模の大きなICOになっていました。
その矢先、The DAOのセキュリティの穴をついて約50億円が盗まれてしまいました。そこからがイーサリアムクラシックに分裂した出来事が起こります。ビタリック・ブテリン氏はDAO事件に対して「盗まれる前の状態にすることで解決する」という方法をとることを公言しました。
しかし、仮想通貨というのは非中央集権的な思想の人が多いため「盗まれた状態のまま進むべきだ」という人たちも多く出てきました。盗まれる前に戻す派とそのまま進む派で意見が分かれた結果、「盗まれる前に戻して再スタート」したのがイーサリアムで「盗まれたまま進んだ」のがイーサリアムクラシックとなりました。
分裂した当初はイーサリアムもイーサリアムクラシックも対して値段は変わりませんでしたが、イーサリアムクラシックはIoTの路線に切り替え、イーサリアムとの差別化を図って活動することになりました。
仮想通貨イーサリアムの今後と将来性
イーサリアムの特徴はPoSを採用していることとスマートコントラクトという機能にありました。また、ビットコインとイーサリアムクラシックとの違いも示した上でイーサリアムの特徴を見ました。それでは、イーサリアムは今後どのようになり、将来性はどのようなものになっていくのでしょうか。
イーサリアムを利用したICO
イーサリアムはERC20という技術を備えており、簡単に仮想通貨を作ることができます。そのため、自分で一から仮想通貨を作るというよりもイーサリアムのERC20という技術を使って仮想通貨を発行した方がプロジェクトの運営側としての助かります。
イーサリアムを利用した仮想通貨がたくさんできています。作ったトークンは広めて流動性を持たせなければいけません。そこで、イーサリアムと発行したトークンを交換するということを行い、市場にトークンを流すことがあります。それがICOという仕組みです。
イーサリアム上に仮想通貨がたくさんできると、イーサリアムも使われるようになるため、まだ金額はあがると考えている人もいます。しかし、イーサリアムはビットコインのように発行上限枚数が決まっていないため、価格が上がりにくいという声もあります。
イーサリアムの強力な提携先
イーサリアム上に仮想通貨はいくつもあるため、イーサリアムには強力な提携先がきています。そのイーサリアムと提携したい企業はイーサリアム企業連合(EEA
)という連合になっており、2017年に設立されました。
イーサリアムには大手企業も参画し、マイクロソフトやJPmoruganなどを中心に30社が提携をしたいと述べました。日本企業ではトヨタ、三菱東京UFJ、KDDIが参入しています。イーサリアムが大口に使われることになることによって、イーサリアムの価値が上がったりします。