仮想通貨AIONとは|特徴と将来性/価格とチャート
仮想通貨AIONとは
AIONはエイオンと読みます。仮想通貨の数は1000を超えるとも言われ、かなりの数になっています。そして、仮想通貨に対して興味を持つ人の数も増えています。そしてこれからは企業や政府が仮想通貨の技術であるブロックチェーンやスマートコントラクトを活用して様々なサービスを展開していくと考えられます。
しかし、現状では世界中の人が同時にすることを想定した情報のやりとりには適応せず、送金に何日もかかったり手数料が高くなってしまうという問題があります。そういった問題はビットコインやイーサリアムの時価総額が高い通貨で観測されます。この問題をスケーラビリティ問題と呼び、この問題を解決できるかが、仮想通貨が一般に広まるかがかかっています。
このスケーラビリティ問題を解決するために作られたのがAIONというプロジェクトです。AIONはブロックチェーンのスケーラビリティやプライバシーの問題を根本から解決するために生まれたプロジェクトです。
AIONという仮想通貨は異なるブロックチェーン同士を繋ぐことで異なるブロック間の通信を簡単に行います。例えば、NEOのブロックチェーンとAIONのブロックチェーンを繋ぐことを容易にしたり、イーサリアムとAIONのブロックチェーンを繋ぐことができます。
その具体的なプラットフォームとして、AION-1というものがあります。AION-1を利用することで、ユーザーがブロックチェーンを作成することができます。また、このAION-1で作成されたブロックチェーンはユーザーが発行や参加方法などを自由にカスタマイズできるものです。
通貨名(通貨単位):Aion(AION)
最大供給量:465,934,587 AION
公開日:2017年9月25日
公式サイト:https://aion.network/
ホワイトペーパー:https://aion.network/whitepapers.html
仮想通貨AIONを取り扱っている取引所
仮想通貨AIONを取り扱っている取引所は今の所国内にはありませんが、以下の仮想通貨取引所が取り扱っています。10個の取引所しか取り扱いがありませんが、規模の大きい取引所が取り扱っているため、仮想通貨のランキングは50位前後を位置づけています。
- Binance
- LATOKEN
- Kucoin
- Liqui
- Token Store
- Koinex
- Bancor Network
- IDEX
- Lykke Exchange
- Radar Relay
この中で規模の大きい取引所は1のバイナンスです。バイナンスは海外の取引所ですが、手数料が安くユーザーに対して真摯な対応をすることで海外のユーザーに人気があります。バイナンスに似た取引所は3のKucoinであり、取り扱い仮想通貨が多いことから「第二のバイナンス」と呼ばれています。
また、Bancor NetworkはマイナーなコインをBNTとセットで買うことができるネットワークです。AIONは多くの取引所で取り扱いが行われていますが、取引所で扱っていないトークンを保有したい時にBancor Networkで探して見てもいいでしょう。
仮想通貨AIONのチャートと価格
仮想通貨AIONは2017年の9月にローンチされました。 このチャートでは12月中旬からのチャートしかありませんが、ビットコインや他のアルトコインが高騰した時にAIONも価格が上昇し、それ以降は下落が続いています。
2月の初めには高騰する前の価格に戻ってしまい、2月中旬に一回上昇したあと2月いっぱいは横ばい相場でした。3月に入ってからはさらに下落しています。
仮想通貨AIONの注目度
AIONの注目度を見てみると、年末年始にかけて最も注目されましたが1月中には一気に注目度が下がりました。日本国内では3月にはほとんど注目されていません。
仮想通貨AIONの特徴
仮想通貨AIONはブロックチェーン同士を繋ぐプラットフォームになる仮想通貨だと言うことがわかりました。また、チャートを見てみるとビットコインの流れに引っ張られて価格が急上昇するということがわかりました。それでは、仮想通貨AIONの特徴を見てみましょう。
EEAの立ち上げメンバーが理事
EEAとはEnterprise Ethereum Allianceの略であり、イーサリアム企業連合のことです。イーサリアム企業連合は、イーサリアムの特徴であるスマートコントラクトを実社会に応用するために設立された団体です。
EEAにはJPモルガン、インテル、マイクロソフト、アクセンチュア、ロイターなど日本にもよく知られている企業のほか中国の企業など世界中から構成されています。イーサリアム企業連合は2017年の2月28日に発足しましたが、たった半年で150社を超えました。
その壮大な企業連合の立ち上げメンバーとして、AIONの母体であるNucoが参加しています。立ち上げメンバーであり理事会のメンバーでもあるため、イーサリアム企業連合に参加している企業に対しては強くアピールする機会があると言えます。
Nucoはデジタルインフラを作り出すプラットフォームであり、DAppsの利点をさらに様々なことに応用しようとしています。Nucoは単一のサービスではなく、産業全体を変えるためのプラットフォームとして活動しており、その中のプロジェクトとしてAIONがあります。
仮想通貨AIONの今後と将来性
仮想通貨AIONの将来性はどのようなものなのでしょうか。仮想通貨AIONはEEAの立ち上げメンバーがAIONというプロジェクトを立ち上げているということがわかりました。強い組織だと言うことはわかりましたが、AIONの今後と将来性を把握しましょう。
AIONのロードマップ
AIONは公式サイトにロードマップを掲げています。AIONは2017年のうちにプロダクトをリリースし、2018年にはフェーズ1とフェーズ2を実行し、Proof of Importanceというコンセンサスアルゴリズムを作り上げようとしています。詳しくロードマップを見てみましょう。
AIONフェーズ1
AIONは2018年の前半でフェーズ1を実行しようとしています。仮想マシンを使ってものを動かしつつ、AIONのフェーズ1ではブロックチェーン間でのコミュニケーションとトークン同士を繋ぐということを機能させようとしています。また、フェーズ1の段階でProof of Workのコンセンサスアルゴリズムを改善するという内容も盛り込んであります。
AIONフェーズ2
AIONのフェーズ2ではAVM(Aion Virtual Machine)の導入やProof Of Inteligenceを取り入れようとしています。
AIONフェーズ3
2019年にはAIONのフェーズ3が予定されています。AIONフェーズ3を最終段階だとAIONは見なしており、ブロックチェーン間でのアプリケーションや仮想マシンでの第2版も公開を予定しています。