【XEM】NEMの基本情報・特徴・将来性|ハーベストとは

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NEMとは

NEMとはNew Economy Movementの略語でした。今となってはNEMという言葉が固有名詞として使われていますが、分散化、自由、平等、連帯感という言葉から、経済圏を新しくしていくということを目標に作られた仮想通貨です。

 

NEMという名前ですが、発行される通貨単位はXEM(ゼム)と呼びます。これはNEMの特徴で後述しますが、ビットコインでいうマイニングのことをハーベストと呼びます。ハーベストはマイニングとは違って新規発行ではなく、NEMの持つネットワークに貢献する報酬としてハーベスティングとして分配されます。

 

 

 

NEMの基本情報

通貨名(通貨単位):New Economy Movement(XEM)

発行上限枚数:8,999,999,999 XEM

現在の供給量:8,999,999,999 XEM

コンセンサスアルゴリズムProof of Importance

公開日:200919

公式サイト:http://nem.io/

ホワイトペーパー:https://www.nem.io/NEM_techRef.pdf

 

 

NEMの動画はこちら

 

 

NEMの特徴

PoI(プルーフオブインポータンス)

ビットコインのコンセンサスアルゴリズムであるPoW(プルーフオブワーク)、PoS(プルーフオブステーク)など、似たような呼び名がありますが、これらは取引などで二重払いを防いだり、不正行為を防ぐためにあります。

 

PoIを理解するにはビットコインで使われているPoWとイーサリアムで使われているPoSについて理解を深める必要があります。

 

ビットコインに使われているPoWとは

PoWとは、ビットコインなどに使われるコンセンサスアルゴリズムです。例えば、10分に一度生成されるビットコインのブロックを承認するためには、マイニングという行為が必要です。マイニングという言葉はゴールドラッシュ時代の金の採掘になぞらえて作られた言葉です。

 

PoSの問題点

マイニングにはかなりのコンピューターの力が必要であり、通常のパソコンではマイニングをしようと思っても無駄です。そして、電気代が安く、マイニングに費用のかからない国などで優れたマイニングの機械が発明されてしまうと、一つの国にマイナーがいる確率が高くなるため、中央集権的になってしまう恐れがあります。

 

PoSとは

マイニングをする際のコストパフォーマンスの低さを解決したのがPoS(プルーフオブステーク)という仕組みです。

 

一番はじめにPoSを取り入れたのはPeercoinという仮想通貨です。 PoSは、マイニングの代わりにPoSを取り入れている仮想通貨をどれくらいもっているかという、ネットワークの貢献度によって報酬が多くなっていくという仕組みです。

 

PoSの問題点

一見、PoWの問題点を解決したPoSですが、PoSにも問題があります。PoSとは、PoSを取り入れている仮想通貨の保有率によって報酬が高くなります。より多くのコインをもっている人が得をしやすいという問題はPoWと同じです。

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ハーベスト

PoWとPoSの共通の問題である、金持ちがさらに金持ちになっていくという問題を、PoIとおいうコンセンサスアルゴリズムを取り入れて解決しようと取り組み始めました。これは、ネットワークへの貢献度、つまりNEMのネットワークを積極的に使う人が利益を多く得られるというシステムです。PoWとPoSとの違いを一言で言うと「富の分配」という面で大きく違います。

 

この積極的にNEMのネットワークを使う人が多くの利益を得られるという報酬の制度がハーベスティングによって行われます。ハーベスティングをするためには、10000XEM以上を保有している必要があります。

 

十分なvested XEMを持つと、ハーベストすることが可能になる。ハーベストの種類は3つあります。

  1. ローカルハーベスティング
  2. 委託ハーベスティング
  3. ハーベスティング(マイニング) 

この3つを選べるが、ローカルハーベスティングよりも委託ハーベスティングの方が効率が良いです。

 

NIS(NEM Infrastructure Server)

NISがNEMのブロックチェーンを管理しているだけでなく、クライアントへAPIの提供も行なっています。なお、ウォレットとしての機能は分かれています。

 

Nanowallet

イーサリアムをマイイーサウォレットで管理するように、XEMを管理するのがNanowalletです。NEMを管理するウォレットなので、XEMを取引所ではなく自分のウォレットで管理したいと思ったらNanowalletがおすすめです。 

 

スーパーノード

スーパーノードとは、通常のノードのもっとすごいやつという捉え方でよいです。ノードは、取引を仲介してくれる人だと思ってください。スーパーノードを作れれば、委託ハーベスティングが自分にくることになるため、XEMを保有しているだけで報酬をもらうことができます。ただし、スーパーノードになるには、いくつかの条件をクリアする必要があります。

 

スーパーノードになる条件

  1. 3,000,000XEM以上を保有していること
  2. 最低2000回/秒繰り返しでハッシュが可能であること
  3. NIS(NEM  Infrastructure Server)のバージョンが最新版であること

 

以上の3つの条件を1日4回あるチェックに連続して合格すると報酬をもらうことができます。報酬はスーパーノードどうしで山分けで、300XEMほどの報酬が毎日支払われます。スーパーノードは通常のノードと違い、NEMのユーザビリティに直接関わることなので、危機管理の意識を持つべきだと言う声が多いです。

現在はSustainable fundというファンドから投資を受けていますが、それが枯渇したらトランザクションの一部がスーパーノードの報酬になります。

 

 

NEMのアポスティーユ

アポスティーユとは、簡単に言うと証明書です。ブロックチェーン技術を利用し、証明書を発行することが可能になります。アポスティーユをする際の手数料は1XEMもかからず、簡単にできます。

 

アポスティーユするためにはファイルの登録などが必要なのですが、かなり簡単な作業のため、誰でも公証ができるようになります。もし改ざんされそうになっても、エラーが発生するためすぐにわかります。

apostille-screenshot2

http://mijin.io/ja/718.html

 

 

 

NEMの将来性

NEMのカタパルト 

 NEMは、カタパルトという好材料を未だに残しています。リップルの送金が速いと言われていますが、カタパルトが実装されたNEMはそれよりも数段速いとされています。

 

1秒あたりの処理能力

  • ビットコイン=7件
  • イーサリアム=15件
  • リップル=1000件
  • NEM(カタパルト実装時)=4000件

 

これくらいの違いがあります。 

 

 

 

NEMのカタパルトの実装は前から言われていることであり、2018年中に実装されるとのことです。カタパルトが実装されれば、さらに使いやすい仮想通貨になることでしょう。

 

NEMのコミュニティ

NEMが他の仮想通貨と違うところは、NEMのコミュニティが異常なほど活発であるということです。NEMの商品を取り扱うnemket、仮想通貨での支払いができるnembar、NEMで投稿するSNSであるSNEMS、そのほかにもたくさんあります。

 

nembar.tokyo

 

nemketでは後夜祭を企画しているほどです。

 

SNEMSはこちらから

www.snems.com

 

 

 

NEMの購入方法

NEMを購入できるのは、日本の取引所ならDMM bitcoin、Zaifです。海外の取引所であれば、Poloniexです。Bittrexでも取り扱っているのですが、現在登録者に制限をかけています。

2018年に実装されるというNEMのカタパルトを楽しみにしながら仕込んでいきましょう。